プレスリリース 10-07-2026

デジサート、PQC移行計画から実行までを支援するDigiCert Quantum Centralの一般提供を開始

デジサート
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※本プレスリリースは、2026年9⽉24⽇に⽶国ユタ州リーハイで配信されたプレスリリースの抄訳版です。

― 機能拡張により、断片化した暗号化データを、優先順位付けされた計画と組織的なアクションにつなげ、PQC対応に向けた進捗の可視化を実現 ―

デジタルトラストの世界的リーディングプロバイダーである米デジサート・インク(本社:ユタ州リーハイ、非公開企業、以下 デジサート)は、DigiCert ONEプラットフォームの一部である「DigiCert Quantum Central」(以下 Quantum Central)の一般提供を開始したと発表しました。Quantum Centralは、組織が耐量子コンピュータ暗号(PQC)への対応に向けた移行準備とその進捗管理を支援します。

7月にプレビュー版として初めて公開されたQuantum Centralは、今回の一般提供開始に伴い機能を拡充しました。組織内に分散する暗号資産に関する情報を複数のデータソースから集約し、組織のセキュリティポリシーを適用してリスクを評価すると共に、必要な修復ワークフローの開始、担当者の割り当て、進捗状況の追跡までを一元的に管理します。

今回の発表は、組織がPQCの計画を実際の運用に移すのに苦戦している実状が背景にあります。デジサートが実施した調査「2026 DigiCert Quantum Readiness Outlook」によると、組織の87%がPQCの計画、テスト、または実装に取り組んでいるものの、耐量子コンピュータ暗号またはハイブリッド暗号を実際に導入しているのはわずか7%に過ぎません。

デジサートのDevice Trust プロダクトマネジメント部 シニアディレクター、ケビン・ヒルシャー(Kevin Hilscher)は次のように述べています。

「ほとんどの組織は量子コンピュータの発展がもたらすリスクを理解しています。しかし、実際の課題は、レガシーシステム、断片化したデータ、複数の技術担当者にまたがる対応をどのように連携させ実行するかにあります。Quantum Centralは、暗号資産の可視化を優先順位付けし、追跡可能な準備プログラムへと変換します。チームは重要なシステム環境から着手し、発見した課題に対処し、時間をかけて範囲を拡大していくことができます。同時に、経営陣、監査担当者、規制当局に進捗の明確な証拠を示すことができます」

Quantum Centralは、セキュリティ、IT、リスク管理、コンプライアンスの各チームが以下を実施できるよう支援します。

  • 統合された暗号資産インベントリの作成: DigiCert ONE、ネットワークスキャン、証明書ライフサイクル管理プラットフォーム、キーボールト(暗号鍵の保管・管理システム)、アップロードされたCSVファイル、ソフトウェアまたは暗号化の部品表(SBOM/CBOM)といった複数のソースから暗号資産に関するデータを集約・標準化します。
  • ポリシー策定と優先順位の設定:組織の要件、業界標準、および規制ガイドラインに基づいて暗号ポリシーを定義します。Quantum Centralはインベントリ情報を継続的に評価し、ポリシー違反を特定して、対応が必要な場合にチームにアラートを発信します。
  • 発見したリスクに具体的な是正対応:検出したポリシー違反に対して推奨される対応策を提示し、Jiraなど既存のワークフローを通じて変更リクエストを作成します。DigiCert Trust Lifecycle Managerとの統合により、チームは準備プログラムから直接証明書ライフサイクルに関する対応を開始できます。
  • AIアシスタントによる暗号資産情報の把握:暗号資産インベントリの情報を参照できるAIアシスタントを使用して、検出された問題を理解し、暗号技術に関するリスクを調査するとともに、次に取るべき具体的な対応策の検討を支援します。
  • 進捗の測定と報告:一元化されたダッシュボードを通じて、修復状況、ポリシー遵守状況、および全体的な暗号化対策状況を追跡します。組織は、監査、評価、およびレポート作成のために、インベントリデータを暗号化部品表(CBOM)としてエクスポートすることもできます。
  • 外部システムとの連携: APIを介して暗号資産情報を取り込むことができます。PQC対応プログラムの対象範囲の拡大に合わせて暗号資産インベントリを継続的に拡張できます。

株式会社大和総研 デジタルソリューション研究開発部 シニアセキュリティ・スペシャリスト 山崎 禎章氏は次のように述べています。 「Cryptography Bill of Materials(CBOM)への関心は高まりつつありますが、その標準やユースケース、ベストプラクティスはまだ成熟の途上にあります。現時点で組織にとってより重要なのは、正確な暗号資産インベントリを整備し、継続的に維持・管理していくことです。DigiCert Quantum Central が、複数の情報源から暗号資産情報を集約し、一元的な可視化、ポリシーベースのガバナンス、そして実践的なインサイトを提供することで、組織が暗号アジリティの実現に向けた基盤を構築し、ポスト量子時代への移行に備えるための支援となることを期待します」

IDCの情報・データセキュリティ担当リサーチディレクター、ジェニファー・グレン(Jennifer Glenn)氏は、次のように述べています。

「市場はPQC対応の運用フェーズに入りつつあり、企業は暗号化の把握を、ビジネスの状況やポリシー、および対策と結びつける仕組みを必要としています。インベントリ、ワークフロー、レポート作成を単一の画面上でこうしたポリシーに結び付けることで、組織はPQCへの複雑で複数年にわたる移行を進めるための実用的な運用モデルを構築できます」

量子コンピュータへの対応には、ベンダーの対応能力、および規制要件が進化し続ける中で、組織が複数年にわたるテクノロジーの移行を管理することが求められます。組織は、責任者を任命し、優先順位を設定するために十分な暗号資産に関する可視化を進め、対応可能な領域からPQCを導入して、結果を文書化していく必要があります。段階的なアプローチを採用することで、チームは重要なアプリケーション環境や特定のインフラ環境から着手し、企業全体のインベントリが完成するのを待つことなく、プログラムを拡張していくことが可能です。

Quantum Centralは、PKI(公開鍵基盤)だけに限定されない組織全体の暗号資産を対象に、PQC対応を管理するためのマネージメントレイヤーとして機能します。DigiCert ONEの各マネージャーは、証明書、ソフトウェア、デバイス、コンテンツなどにおける暗号技術の運用・自動化を支援します。DigiCert Private CAとCertCentralは、新しい暗号技術を本番環境に導入するために必要な信頼性と発行基盤を提供します。この組み合わせにより、組織はより広範な対応プログラムを管理しながら、今後展開されるより複雑なPKI移行にも備えることができます。

DigiCert Quantum Central は現在提供中です。無料トライアルのお申し込み、デモのリクエスト、組織での導入に関するお問い合わせを受け付けています。

リソース:

デジサート(DigiCert、Inc.)について:

米デジサート・インク(本社:ユタ州リーハイ、非公開企業)は、インターネット上で人と企業が電子的な信頼でつながることができるようにする、デジタルトラストの世界的なリーディング・プロバイダーです。そのデジタルトラストを強固にするプラットフォームがDigiCert® ONEです。パブリックトラストとプライベートトラストの幅広いニーズをめぐって一元的な可視化と制御を実現し、ウェブサイト、企業のアクセスと通信、ソフトウェア、ID、コンテンツ、デバイスを保護します。デジサートは、受賞歴のあるソフトウェアと、標準、サポート、運用に関する業界のリーダーシップとを結び付けており、全世界の主要企業に選ばれるデジタルトラストプロバイダーです。

また、デジサート・ジャパン合同会社は、⽶デジサート・インクの100%間接保有⼦会社です。

最近のデジサートに関するニュースや情報は、デジサートのwebサイトhttps://www.digicert.com/jp/news#pr、もしくは@digicert(英語)をご覧ください。