プレスリリース 10-13-2026

デジサート、検証可能なエージェントIDで NVIDIA Open Agent Safety Platformをサポート

デジサート

※本プレスリリースは、2026年9月30⽇に⽶国ユタ州リーハイで配信されたプレスリリースの抄訳版です。

― NVIDIA OpenShellによるAIエージェントの実行制御を、DigiCert AI Trust Managerの暗号技術に基づくID、権限管理と権限を即時失効できる「キルスイッチ」で補完―

デジタルトラストの世界的リーディングプロバイダーである米デジサート・インク(本社:ユタ州リーハイ、非公開企業、以下 デジサート)は、企業が自律型AIエージェントの検証可能なIDと権限を確立できるよう、NVIDIA Open Agent Safety Platformのサポートを発表しました。

NVIDIA Open Agent Safety Platformの中核を成すのは、NVIDIA OpenShellです。これは、自律型AIエージェントによるファイル、ネットワーク、プロセス、認証情報へのアクセスを、AIエージェント自身の外側から制御するセキュアな実行環境(ランタイム)です。OpenShellは明示的に許可された操作のみを実行できる『デフォルト拒否』の考え方を採用し、エージェントのプロセス外でポリシーを適用するとともに、アクションの許可または拒否に関するすべての決定を記録します。デジサートは、これらの制御をDigiCert AI Trust Managerで補完します。これにより、組織は、所有または運用するAIエージェントを検出および管理し、各エージェントの検証可能なIDと所有権を明確にするとともに、実行可能な操作を定義し、ポリシー違反やセキュリティ上のリスクが生じた場合にはキルスイッチによってその権限を取り消すことができます。

両社の技術を組み合わせることで、自律型AIにとって重要な2つの要件、すなわち、どのエージェントが動作しているかを特定することと、そのエージェントが何を実行できるのかを制御することに対応します。

デジサートの最高経営責任者(CEO)であるアミット・シンハ(Amit Sinha)は次のように述べています。

「AIエージェントはビジネスシステム全体で実際の業務を担い始めています。つまり企業は、どのエージェントが動作しているのか、何が許可されているのか、そしていつ停止させるべきかを正確に把握する必要があります。NVIDIAはエージェントの動作範囲を制御する境界を構築し、デジサートはそのエージェントのIDと、付与されている権限を明確にします。これらを組み合わせることで、企業は適切な制御と説明責任を確保しながら、自律型AIを業務に活用するための、より明確な仕組みを構築できます」

AIエージェントに検証可能なパスポートを提供

NVIDIA OpenShellは、AIエージェントの推論能力やスキルを維持しながら、ファイルやネットワーク、プロセス、認証情報へのアクセス、AIモデルへの推論要求などを、プラットフォーム側で管理・制御します。こうした制御はAIエージェント自身のプロセスの外側で適用されるため、AIエージェントが侵害された場合でも、自らセキュリティ制限を解除することはできません。NVIDIA DOCA を搭載した BlueField-4 上の NVIDIA Sentry は、ホストに依存することなく、ハードウェアで分離された環境からエージェントのアクティビティを帯域外で監視し、セキュリティポリシーを適用します。NVIDIA Veraは、エージェントのCPU負荷が高いワークロードを処理するためのコンピューティング基盤を提供します。

DigiCert AI Trust Managerは、OpenShell環境を拡張し、ID、権限、ポリシー、ライフサイクル制御を中心としたエンタープライズクラスのエージェント管理機能を提供します。

DigiCert AI Trust Managerは、各エージェントにDigiCert AI Passportを付与します。これは、暗号署名された認証情報(クレデンシャル)で、AIエージェントのIDを検証し、そのエージェントの責任主体となる所有者に紐付けます。AI Passportとその権限情報はエージェントと共に利用されるため、企業やクラウド、システムの境界を越えてAIエージェントが動作する場合でも、受け入れ側は同じIDプロバイダーを利用することなく、「誰が所有するAIエージェントなのか」「どのような操作を許可されているのか」を独立して検証できます。ポリシーベースの「ビザ」によって、エージェントがアクセスできるシステムやデータ、実行できるアクション、ならびにその権限の有効期間を定義します。

DigiCert AI Passportとその権限はエージェントとともに引き継がれるため、他のシステムや組織は、同一のIDプロバイダーに依存することなく、独立してそれらを検証できます。エージェントが禁止されている操作を試みた場合、デジサートの自動キルスイッチがそれをブロックし、エージェントの所有者またはパスポート発行者が設定したポリシーに基づいて、権限そのものを取り消し、エージェントを隔離できます。

組織の境界を越えた信頼の拡大

デジサートによるNVIDIA Open Agent Safety Platformのサポートは、以下の4つの領域を中心に設計されています。

  • 検証済みIDに基づくポリシー適用:OpenShell環境内で実行されるエージェントをAIパスポートに関連付けることで、検証済みのIDに基づいてポリシーを適用できます。
  • AIエージェントやモデルの実行前検証:エージェント、モデル、およびMCPサーバーに暗号署名を付与し、AI部品表(AI Bill of Materials)※と関連付けることで、実行前に、何がデプロイされるのかを確認できます。
  • 監査可能な記録と実行前検証:OpenShellはポリシーの許可/拒否の決定を記録します。デジサートのアプローチは、信頼できるIDと暗号学的証拠をこれらのやり取りに結び付け、ガバナンスや監査に活用できる、より信頼性の高い記録を構築できるよう設計されています。
  • 企業・クラウドを越えたIDの検証:PKIはすでにインターネット上で異なる組織やシステム間におけるIDの独自検証を可能にしています。デジサートは、この信頼モデルをエージェントにも拡張することで、エージェントが企業、クラウド、テクノロジー環境をまたいでやり取りする場合でも、組織がAIのIDを検証できるようにします。

こうしたアプローチは、NVIDIA Open Agent Safety Platformが提供するセキュリティ制御を補完することを目的としており、代替するものではありません。NVIDIAが「AIエージェントをどのような環境で、どのように動かすか」を制御する一方、デジサートは「そのAIエージェントが誰のもので、何を実行する権限があるのか」を検証可能にします。これにより、AIエージェントが企業やクラウドの境界を越えて他のシステムやAIエージェントとやり取りする場合にも、IDと権限に基づいた制御を可能にします。

アミット・シンハはさらに次のように述べています。

「エージェントが企業の垣根を越えて他のエージェントとやり取りを始めると、すべての参加者が同じIDシステムに属していることを前提にIDを管理することはできません。私たちにはそうした境界を越えることができる信頼モデルが必要です。PKIはインターネットにおいて、この課題を大規模に解決してきました。私たちは、この同じ基盤が自律型エージェントの信頼を確立する上でも重要な役割を果たすと考えています」

DigiCert AI Trust ManagerによるNVIDIA Open Agent Safety Platformのサポートは、NVIDIA OpenShellから開始されます。デジサートとNVIDIAは、企業におけるAIの信頼性確保とエージェントセキュリティの強化を引き続き推進し、今後さらなる機能の提供を予定しています。

DigiCert AI Trust Managerの詳細についてはこちらをご覧ください。
https://www.digicert.com/jp/solutions/ai-trust

※AI部品表(AI Bill of Materials:AIシステムを構成するエージェント、モデル、MCPサーバーなどの構成要素を把握するための情報)

関連ブログ(英語): デジサート、NVIDIA Open Agent Safety PlatformにAI Passportsを導入

デジサート(DigiCert、Inc.)について:

米デジサート・インク(本社:ユタ州リーハイ、非公開企業)は、インターネット上で人と企業が電子的な信頼でつながることができるようにする、デジタルトラストの世界的なリーディング・プロバイダーです。そのデジタルトラストを強固にするプラットフォームがDigiCert® ONEです。パブリックトラストとプライベートトラストの幅広いニーズをめぐって一元的な可視化と制御を実現し、ウェブサイト、企業のアクセスと通信、ソフトウェア、ID、コンテンツ、デバイスを保護します。デジサートは、受賞歴のあるソフトウェアと、標準、サポート、運用に関する業界のリーダーシップとを結び付けており、全世界の主要企業に選ばれるデジタルトラストプロバイダーです。

また、デジサート・ジャパン合同会社は、⽶デジサート・インクの100%間接保有⼦会社です。

最近のデジサートに関するニュースや情報は、デジサートのwebサイトhttps://www.digicert.com/jp/news#pr、もしくは@digicert(英語)をご覧ください。