プレスリリース 08-21-2025

デジサート、開発者向けオープンソース「TrustCore SDK」を公開

デジサート ジャパン
Trust SDK Press Release Hero

― 量子コンピュータへの耐性を備えたIoT・組込みシステムを、実証済みの暗号技術で開発可能に ―

デジタルトラストの世界的リーディング・プロバイダーである米デジサート・インク(本社:ユタ州リーハイ、非公開企業、以下デジサート)は、組込み機器やIoTデバイス向けの本番環境実績を持つ暗号ライブラリ「TrustCore SDK」をオープンソースとして公開したことを発表しました。本SDKはAGPL v3ライセンスでGitHubから入手可能で、開発者は製品設計の初期段階から信頼できる暗号機能を評価・統合・カスタマイズでき、完全な透明性のもとでセキュリティを組み込むことができます。オープンソース版と商用サポート版の両方を提供することで、デジサートは量子コンピュータへの耐性を備えた安全なソリューションの市場展開を支援します。

今回の発表は、接続機器が新たな脅威に直面する中、検証可能で高い信頼性を備えた暗号技術への需要増加に応えるものです。従来の暗号ライブラリはブラックボックス化しやすく、検証や耐量子コンピュータ暗号(PQC)のような最新標準への対応が困難でした。TrustCore SDKは、実証済みの暗号技術をオープンソースとして提供し、TLS 1.3やPQCアルゴリズムといった最新標準への迅速な対応、透明性向上、コミュニティによる発展を可能にします。

デジサートの最高製品責任者(CPO)であるディーピカ・チョーハン(Deepika Chauhan)は次のように述べています。

「量子コンピュータ時代の到来を前に、接続システムの中核に“信頼”を組み込むことは、レジリエンス実現に不可欠です。TrustCore SDKのオープンソース化により、セキュリティを単なる技術的機能ではなく、イノベーションや信頼性、インテリジェントなトラストを支える戦略的基盤として位置付け、透明で将来に備えた環境を業界に提供します」

TrustCore SDKは、TLS 1.3、MQTT、SCEP、EST、そして耐量子コンピュータ暗号アルゴリズムに対応しており、さらに以下の点で他のオープンソース暗号ライブラリと一線を画しています。

  • 高い信頼が求められる分野における15年以上の本番運用実績
  • 厳格なセキュリティ用途に対応するFIPS準拠構成
  • DigiCert Device Trust Managerと直接連携し、証明書ライフサイクルを自動化
  • モジュール構成(NanoSSHモジュールをGitHubで公開。今後順次他のモジュールも公開予定)

関連資料:

デジサート(DigiCert、Inc.)について:

米デジサート・インク(本社:ユタ州リーハイ、非公開企業)は、インターネット上で人と企業が電子的な信頼でつながることができるようにする、デジタルトラストの世界的なリーディング・プロバイダーです。そのデジタルトラストを強固にするプラットフォームがDigiCert® ONEです。パブリックトラストとプライベートトラストの幅広いニーズをめぐって一元的な可視化と制御を実現し、ウェブサイト、企業のアクセスと通信、ソフトウェア、ID、コンテンツ、デバイスを保護します。デジサートは、受賞歴のあるソフトウェアと、標準、サポート、運用に関する業界のリーダーシップとを結び付けており、全世界の主要企業に選ばれるデジタルトラストプロバイダーです。

また、デジサート・ジャパンは米デジサート・インクの100%子会社です。

最近のデジサートに関するニュースや情報は、デジサートのwebサイトhttps://www.digicert.com/jp/news#pr、もしくは@digicert(英語)をご覧ください。