ゲスト作家 09-27-2023

Stacey Higginbotham による DigiCert Trust Summit のプレビュー:Matter プロトコルで IoT の未来をナビゲート

Stacey Higginbotham

この週末、私は数時間かけてスマートホームデバイスを掃除しました。新しいセキュリティアップデートが実行されていなかったスマートプラグいくつかと、空気品質モニタリングデバイスを捨てました。ネットワーク上の古いデバイスに関しては、セキュリティアップデートの予定も調べました。2014 年製の初代 Alexa スマートスピーカーと Philips Hue 機器です。ほとんどの消費者は、ビデオドアベル、スマートテレビ、電球、サーモスタットが引き続き安全であることを確認するために、このような確認や整理をしません。

そしていつの日か、スマートデバイスのセキュリティ要件が国の規制やスマートホーム規格に組み込まれ、私がやったような努力が時代遅れになることを願っています。

IoT デバイスのセキュリティは、昨年、スマートホームの相互運用性規格「Matter」が発表されたことで大きく前進しました。特定の IoT デバイスが相互運用されるだけでなく、安全性も向上します。Matter 規格は、スマートスピーカー、テレビ、錠前、サーモスタットなど、さまざまなコネクテッドデバイス向けに設計されており、メーカー各社は製品に必須のセキュリティ機能を組み込む必要がありました。Matter 規格の採用はまだ初期段階にすぎませんが、そこで定められているセキュリティ要件はすでにメーカーの製品設計に影響を及ぼしています。

セキュリティを前面に押し出すことで、IoT デバイスのセキュリティが国家的なサイバーセキュリティの優先事項にもなりました。ホワイトハウスは 7 月、コネクテッドコンシューマー機器向けのサイバーセキュリティラベルを作成する計画を開始しました。Matter 規格ですでに採用された要素の一部がこの計画に取り込まれることはほぼ確実です。それ以上の展開があるかもしれません。

したがって、Matter と連邦政府の新しいラベリングプログラムの関係で、来年はコネクテッドデバイスのセキュリティについて多くの変化があるものと予想されます。デジサートの Trust Summit でスマートを追求しませんか。Trust Summit では、スマートホームデバイスや、Matter のセキュリティ要件を実現するインフラを構築しているエグゼクティブたちのパネルディスカッションを開催します。

Matter で具体的にデバイスメーカーが求められていること、そしてそれがスマートホームのセキュリティ向上にどう役立つのかを取り上げます。私が評価している Matter のセキュリティ要件として、ネットワーク上のローカルデバイス通信の暗号化、無線ソフトウェアのアップデートの義務化、ネットワーク上の Matter デバイスを認証するための公開鍵基盤の採用などがあります。仕様の新バージョン発表に伴って Matter のセキュリティが向上する分野はまだいろいろありますが、運用開始からほぼ 1 年の間には、何百万もの証明書が発行され、より安全な新しいスマートホームインフラストラクチャが始まっています。

登壇者は、Kevin Kraus 氏、Mike Dow 氏、Sam Gabbay 氏、Chris LaPre 氏の皆さんです。Kevin Kraus 氏 は、Yale and August Residential Electronic Lock Business のテクノロジーアライアンスおよび IoT ビジネス部門バイスプレジデントを務めており、スマートロック事業で物理およびデジタル上のセキュリティニーズに対応しなければならなかった経験があります。Mike Dow 氏は、チップメーカー Silicon Labs のセキュリティサービス製品管理担当シニアマネージャーであり、IoT 製品に現在および将来の最高のセキュリティをもたらすハードウェア要件についてお話しくださいます。Sam Gabbay 氏は、TUO Accessories のプレジデント兼共同創業者として起業時には Matter に大きく賭けています。Chris LaPre 氏は、Connectivity Standards Alliance を代表してのご登壇です。

セキュリティの重要性と話題性は大きくなるばかりです。10 月 17 日に開催される DigiCert の Trust Summit で、その話題性を先取りしましょう。Matter がスマートホーム業界全体に与える影響、Matter がコネクテッドデバイスのセキュリティ要件をいかに変化させているか、この規格が次に向かう方向性、そして業界や政府におけるサイバーセキュリティへの大きな関心に対して、この規格がどう作用するかについて議論します。せっかくの土曜の午後、何十台ものコネクテッドデバイスのセキュリティプランを調べたい人などいないでしょう。

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