モノのインターネット (IoT) 06-06-2022

Matter プロトコルによる信頼できるスマートホームのための新規格の策定

Mike Nelson
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Apple、Amazon、Google、Samsungなど、スマートホーム分野の有力企業が初めて歩調を合わせ、信頼性が高く安全なデバイスの相互運用を実現する共通規格について同意に至りました。スマートホームのデバイス製造者は、すぐにこの新規格への対応を始めなければ取り残されてしまう可能性があります。デジサートは、プロセス全体を通じて Matter 規格をサポートしてきました。消費者に向けて盤石な相互運用性、セキュリティ、デジタルトラストを宣伝するものになると考えています。

Matter の仕様はほぼ確定しており、いよいよ業界のすべての関係者が一丸となって、Matter 準拠のデバイス製造に取り組むことになります。

Matter プロトコルとは?

Matter プロトコルとは、スマートホームデバイス、モバイルアプリ、クラウドサービスの安全で信頼性の高い相互運用のための規格策定を目的とした、これまでにない取り組みです。既存のプラットフォームに置き換わるものではなく、デバイスおよびプラットフォームの各プロバイダが信頼性を確保しつつ安全に通信するための共通の方法を提供します。

以前は CHIP(Connected Home Over IP)と呼ばれ、Amazon、Apple、デジサート、Google、Samsungに加え、スマートホーム業界の主要関係者がメンバーに含まれています。この規格の策定には250 社を越える企業が関わっており(英語サイトにリンクします)、デジサートは特にセキュリティに関する規格項目で中心的な役割を果たしてきました。このような業界の幅広い参加により、あらゆるデバイス、アプリ、プラットフォームのシームレスな連携が見込まれています。さらに、Matter はグローバルな利用が可能なオープンソース規格です。

Matter では2022 年の年末には規格に準拠したデバイスを店頭に並べることを目標として明確に定めています。各製造ベンダーは、製品を仕様に確実に準拠させるために今から準備を万端にしておく必要があります。仕様に適合している製品には Matter ロゴを付けることができ、デバイスが安全で Matter 準拠の他のどのデバイスともシームレスに連携することが保証されます。Matterロゴは、世界中の消費者に認知され、求められるブランドとなるでしょう。

PKI と Matter 準拠への道筋

公開鍵基盤(PKI)は、デジタルトラストを実現するために実証済みの規格です。複数の製造ベンダーのデバイス間でシームレスな情報交換と安全な手段による連携が求められる場面において、主要な産業では長年にわたり PKI を使用してきました。そのため、相互運用とセキュリティの実現に取り組み始めたばかりのスマートホーム業界でも、他業界でも実績のある先駆的なベストプラクティスとして活用することになりました。

デジサートは、デジタルトラストにおけるグローバルリーダーとして、Matter プロトコルの PKI 仕様の開発に協力するよう依頼を受けました。Matter プロトコルが目指す複数製造ベンダー間での相互運用を実現するには、デジサートのような適切な関係者が安全に作成および管理する 共有のRoots of Trust(信頼のルート)を構築することが第一歩となります。信頼のルートを構築すれば、その信頼のルートで署名された発行認証局が作成され、信頼できるエンドエンティティやデバイス認証、証明書の発行に使用されます。ただし、証明書インフラストラクチャの管理には、追跡、失効、報告のための堅牢な機能が求められます。このような場合に推奨されるのが、DigiCert® IoT Device Managerのような証明書管理プラットフォームです。

Matter 準拠を目指す製造者を対象としたデジサートによるサポート

デジサートは自分たちの得意分野で製造ベンダーの皆様を支援します。具体的には、複雑なエコシステム内で、拡張性の高い PKI 製品とサービスを実装できるようにします。コンプライアンス要件に対応する作業負荷を軽減し、市場投入までの時間短縮と、多様な方法でのソリューション実装を通じて、コンプライアンスの実現をサポートします。

さらに、IoT Device Manager を使用して Matter をデバイスに統合すると、世界の最先端を行くデジタルトラストプラットフォームと、コネクテッドデバイス用の包括的なエンドツーエンド IoT セキュリティ プラットフォームが利用できるようになります。DigiCert IoT Device Manager を使用すれば、独自に PKI システムを構築する事に伴うリスクや悩みを抱えることなく、最高レベルの信頼性をもつデバイスを市場に迅速に投入できます。

デジサートをお選びいただき IoT Device Managerを使用すれば、Matter 規格に準拠しながら、以下に示す、デバイスの管理に必要な迅速性、柔軟性、拡張性を満たし、豊富な経験に基づいた、簡素化されたソリューションで対応することができます。

  1. 迅速性 — デジサートの信頼できるルートには市場投入期間の短縮オプションを用意しており、製造者が求める発行認証局の準備にかかる時間を短縮します。デジサートは、IoT デバイスのライフサイクルにおけるセキュリティにエンドツーエンドで対応しており、コンプライアンスや監査の負担を軽減します。
  2. 柔軟性 — IoT Device Manager は拡張性の高い管理プラットフォームで、デバイス認証証明書の発行と配布が可能です。さらに、デジサートの世界規模での運用が高い拡張性を実現しています。すぐに利用できるソリューションを提供することで、市場投入時間の短縮と Matter デバイスの採用をサポートします。
  3. 拡張性 — IoT Device Manager は拡張性の高い管理プラットフォームで、デバイス認証証明書の発行と配布が可能です。さらに、デジサートの世界規模での運用が高い拡張性を実現しています。すぐに利用できるソリューションを提供することで、市場投入時間の短縮と Matter デバイスの採用をサポートします。
  4. 豊富な経験 — デジサートは、こうしたプログラムの実施について豊富な経験を有する、IoT と Matter 規格のエキスパートです。尚、デジサートは規格の策定自体にも関わっています。
  5. 簡素化 — デジサートは、世界の至る所に存在する最大規模の認証局を運用してきた経験があり、デジタルトラストにおけるグローバルリーダーとして、コンプライアンスとアーキテクチャを管理しています。ライフサイクル全体を通じて、鍵の安全な保管、鍵ペアの生成、デバイスの更新や廃止などに対応します。証明書のライフサイクル期間は長く、デバイスの認証にはエンドツーエンドの包括的なソリューションが必要です。PKI の自社管理をやめて IoT Device Manager による管理で作業負荷の軽減をご検討ください。

デジサートはMatter プロトコルに関する PKI のエキスパートで、Matter プロトコルにこの 3 年間取り組んできました。また、デジサートはセキュリティのエキスパートでもあり、デジタルトラストにおけるグローバルリーダーとして、お客様がスマートデバイスの開発に最善を尽くし、専念できるよう支援いたします。Matter によるスマートホームの安全な相互運用のために、ぜひデジサートをご検討ください。

https://www.digicert.com/jp/iot/matter-iot-device-certificationで詳細をご覧ください。

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