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世界のIT・情報セキュリティリーダーたちが、デジタル技術の信頼性を欠いたセキュリティはセキュリティではないと考えている理由とは?
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電気自動車(EV)の自動車メーカーと聞いて消費者がまず思い浮かべるのは、テスラやリヴィアンなどのブランドです。
しかし、マツダやマセラティなどの一般自動車メーカーも EV 車をラインナップに加えるようになっており、パッカーは、商用車の電気化に向けて大きく前進しています。
EV オプションが増えると、より多くの人が EV 車を運転することになり、より多くの人が車とトラックの充電に公共の充電ステーションを利用することになります。電気自動車で長距離運転を経験された方ならばご存知のとおり、公共の充電ステーションは多くの場合数が少なく、それぞれが離れています。
この状況は変わりつつあります。しかし、これには、EV 充電インフラに可用性、相互運用性、信頼性をもたらすために、自動車メーカー、EV 充電器製造業者、セキュリティ会社が連携する必要があります。
EV の普及を妨げる最初の障害は、公共の充電ステーションの少なさです。しかも、それらは長距離ドライバーがどうしても必要とする場所である道路沿いではなく、ショッピングセンターや他の営業店舗の駐車場にあります。充電中に買い物をすることに重点が置かれているためです。
これは、National Electric Vehicle Infrastructure (NEVI) Formula Program などのイニシアチブが解決しようとしている問題です。米国連邦道路局の管轄にある NEVI は、信頼性の高い高速充電器の製造と、米国の国道沿いへの充電器設置に向けて 50 億ドルを投入します。
オハイオ州は、2023 年 10 月に NEVI の資金供給を受けた最初の EV 充電ステーションを設置して先陣を切りました。一方、その他の 25 州も、約 8 万マイルに及ぶ代替燃料回廊の道路沿いに独自の充電ステーションを構築していく予定です。
テスラスーパーチャージャーは、優れた高速充電のステーションです。しかし最近まで、テスラ以外の EV ドライバーは利用できませんでした。大手自動車メーカー 7 社は、米国内において 3 万基の充電ステーションを追加することを計画していますが、大きな変革の肝となるのは充電器の数ではなく、その相互運用性です。
テスラスーパーチャージャーの中には、マジックドック CCS アダプタを提供するものもあります。これにより、コンバインド充電システム(CCS)プラグを搭載した電気自動車ならば、マジックドック付きのテスラ充電ステーションで充電することができます。
しかし、体験したユーザーからの評判は必ずしも良くありません。テスラ以外の EV 所有者がテスラスーパーチャージャーを使用するには、まずテスラのアプリをダウンロードしてから、プロファイルを作成して支払い方法を追加する必要があります。ドライバーはアプリを使用することで、アダプタが装備されたスーパーチャージャーを見つけることができますが、テスラ以外の自動車所有者は、スーパーチャージャーでの充電が DC 高速充電器を使うよりも遅く感じることがよくあります。さらに、テスラスーパーチャージャーのコードは短く、充電ポートの配置に関しても EV 全体で標準化することが望まれます。
今日市場に存在する非テスラ EV のほとんどは、スーパーチャージャーとの互換性がない CCS プラグを採用していますが、複数の自動車メーカーは今後 EV モデルにテスラ社の北米充電規格(NACS)ポートを搭載していく予定です。全メーカーに NACS ポートが普及するにつれ、相互運用性は例外ではなく標準になります。これにより、ユーザー体験は向上し、EV の普及への大きな障壁の 1 つが取り除かれます。
EV 充電器の可用性と相互運用性が向上することで、EV エコシステムのありさまが変わります。しかし、これらよりも目立たないものの重要な要素があります。それは、デジタルトラストです。
EV を支えるスマートテクノロジーはチェーンのようです。そのつながりの中で最も弱い部分の強さがそのテクノロジーの強さになります。EV インフラに信頼性を組み込むとは、エネルギー供給のセキュリティ保護、支払いの完全性の確保、エンドツーエンドのソフトウェアの保護、および自動車 ID の認証を行うことです。
EV 充電のセキュリティを確保するうえで最も重要なテクノロジーの 1 つは、公開鍵インフラ(PKI)です。これはドライバーのコントラクト証明書の正当性を保証し、EV と充電器の間にセキュアな接続を確立します。この双方向の認証プロセスは、EV にプラグインする際に自動的に発生します。
エンジニアと専門家からなる団体である SAE International は、北米での EV 充電インフラを強化することを目的として、サイバーセキュアな充電用の PKI を開発してきました。 2023 年 11 月に、デジサートが EV 業界における最初の公共の「信頼の基点」を確立したことにより、EV メーカーと OEM は ISO 15118-2 証明書を発行、テスト、実装できるようになりました。こうして、世界的な自動車メーカーとプラグアンドチャージインフラとの間で信頼できる接続が確保されるようになります。
フォードや EVgo などの業界大手メーカーは、この新しい信頼の基点を最初に試した企業で、セキュリティギャップなしのシームレスな充電への道を開くものと期待されます。北米で設定された規格は、世界の他の地域にも影響を与えることが見込まれ、全世界の EV エコシステムに可用性、相互運用性、信頼性がもたらされます。乗り物の持続可能性の取り組みが進むことにより、ようやくその実現が現実味を帯びてきました。
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