DNS Trust Manager 05-01-2023

CNAME レコードの一般的なユースケースとメリット

初出 constellix.com

デジサート
CNAME Records Common Use Cases and Benefits

2023 年は、オンラインビジネスやオンラインアプリケーションで正規名(CNAME)DNS レコードを使用するべきです。その理由としては、柔軟性、冗長性、負荷分散などいくつかあります。CNAME レコードは、ドメインの DNS レコード管理を簡素化するのに最適です。IP アドレス変更のたびにさまざまな A レコードを更新する必要がなく、代わりに単一の CNAME レコードを更新して新しいドメインを指し示すことが容易にできます。これは、ウェブホスティングプロバイダーや CDN プロバイダーを頻繁に変更する企業には特に有用です。また、CNAME レコードはクリティカルなサービスの冗長化においても大きな役割を果たします。CNAME レコードを使用してプライマリサーバを指し示し、セカンダリ CNAME レコードを使用してバックアップサーバを指し示すことができます。プライマリサーバがダウンした場合、トラフィックはバックアップサーバに自動的にリダイレクトされます。

CNAME レコードとは

CNAME レコードは、ドメイン名を別名にマッピングする DNS リソースレコードの一種です。CNAME レコードを使用すると、ドメイン名のエイリアスを作成できます。これにより、クライアントがエイリアスのルックアップを実行したときに、ターゲットドメインに関連付けられた実際のアドレス("正規"名)が取得されます。

現実世界での CNAME

CNAME レコードは、プロバイダーが特定のホスト名をサービスに使用する必要がある場合や、ユーザーがユーザーフレンドリーなドメイン名を作成して長いアドレスや複雑なアドレスにリダイレクトさせる場合に、一般的に使用されます。CNAME レコードの使用により、ドメイン名を別名にマッピングできますが、ドメインのルートは別のアドレスにリダイレクトできないことに注意する必要があります。

例えば、ウェブサイトをドメイン www.example.com で運営している場合、ドメイン alias.example.com を www.example.com にマッピングする CNAME レコードを作成できます。クライアントが alias.example.com のルックアップを実行すると、結果として www.example.com というアドレスを受け取り、このアドレスを訪問することでウェブサイトにアクセスできます。

CNAME レコードの一般的なユースケース

CNAME リダイレクト
CNAME レコードを使用して複数のドメイン名を単一のウェブサイトにリダイレクトできるため、組織はウェブサイトへの複数のエントリポイントを持つことができる一方、1 つのドメインだけを管理するだけで済みます。これは、ドメイン名を変更し、既存のリンクとブックマークを新しいドメインにリダイレクトする必要があるケースで役立つ可能性があります。

CNAME の重み付きラウンドロビン
一般的な負荷分散手法はラウンドロビン方式で、複数のサーバーにトラフィックを分散させるために使用されます。通常のラウンドロビンでは均等な分散に限定されますが、重み付きラウンドロビンではサーバー間の不均等な振り分けが可能です。デジサート Constellix DNS を使用すると、DNS レコードプールを活用することにより、これを実現できます。

負荷分散
CNAME レコードの活用により、トラフィックを複数のサーバーに振り分けて負荷を分散し、高可用性を確保できます。例えば、企業は CNAME レコードを使用して、地理的な場所やサーバーの負荷などの要素に基づき、トラフィックを複数のウェブサーバや CDN ノードに振り分けることができます。

ドメインエイリアス
CNAME レコードは、ドメイン名にエイリアスを設定するためによく使用されます。ユーザーがドメイン名を覚えやすくなり、ウェブサイトにアクセスしやすくなります。CNAME レコードを使用して、ドメインエイリアスを作成できます。ここで、セカンダリドメイン名はプライマリドメイン名を指し示します。

サードパーティサービスとの統合
CNAME レコードを使用して、ソーシャルメディアウィジェットや、分析ツール、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)などのサードパーティサービスをウェブサイトに統合できます。

サブドメイン
CNAME レコードを使用してサブドメインを作成できます。これにより、組織は単一のドメイン内に複数のウェブサイトを置き、各ウェブサイトに独自のユニーク URL を持たせることができます。この方法は、ブログ、ストア、オンラインフォーラムなど、さまざまなサービスやアプリケーションに役立つ可能性があります。

E メールホスティングサービス
CNAME レコードを使用して、サードパーティプロバイダーで E メールサービスをホスティングできます。組織は、E メールサービスを利用すれば、独自の E メールサーバを管理する必要がなくなります。

CNAME を使用したマルチ CDN
マルチ CDN は、複数のコンテンツ配信ネットワークを使用してコンテンツを配信する仕組みです。マルチ CDN により、ウェブサイトのパフォーマンス、信頼性、可用性を向上させることができます。CNAME を使用することにより、ユーザーの場所や、CDN の可用性、コンテンツタイプなどさまざまな要素に基づき、トラフィックを最適な CDN に向かわせることができます。

例えば、ドメイン名を複数の CDN プロバイダーにマッピングする CNAME レコードを設定できます。ユーザーがウェブサイトにコンテンツをリクエストすると、DNS リゾルバは、CNAME レコードを解決し、ユーザーの場所などの要素に基づき、リクエストを最適な CDN に向かわせます。

また、CNAME を使用して、複数の CDN プロバイダーの管理を簡素化できます。各 CDN プロバイダーを個別に管理するのではなく、単一の DNS レコードにより、すべての CDN プロバイダーをまとめて管理できます。

CDN 統合
CNAME を使用してコンテンツ配信ネットワークをウェブサイトに統合します。これは、組織が世界中のユーザーへのコンテンツ配信を最適化できる機会となります。CNAME レコードを使用して、CDN にトラフィックをルーティングし、ウェブサイトのコンテンツ配信を最適化できます。CDN に CNAME レコードが割り当てられ、トラフィックは使用可能な最も近くのサーバーにルーティングされます。

CNAME を使用したスマートブランディング
CNAME レコードを使用して、さまざまな製品やサービスのブランドサブドメインを作成し、同じドメインでホストしながら、それぞれにユニークなプレゼンスを持たせることができます。

レイテンシベースの CNAME 解決

レイテンシベースの CNAME 解決は、リクエストを、使用可能な最も近くのサーバーに向かわせることにより、ウェブサイトまたはアプリケーションホスティングのパフォーマンスを向上させる手法です。これにより、最高速度のシナリオが描かれます。解決の速度が上がれば、バウンス率が低く抑えられ、ROI が高くなることが知られています。

従来の DNS 設定では、CNAME レコードを使用してドメイン名にエイリアスを設定します。ユーザーがドメイン名を入力すると、DNS リゾルバは、ドメインの DNS レコードに関連付けられた IP アドレスをルックアップし、対応するサーバーにユーザーを誘導します。

しかし、レイテンシベースの CNAME 解決では、DNS レコードが動的に更新され、ユーザーに最も近い場所にあるサーバーを指し示します。これは、各サーバーの応答時間をテストしてレイテンシが最も低いものを選択する DNS クエリを使用することにより、実現できます。

このアプローチでは、ロード時間を短縮し、ユーザーエクスペリエンスを向上できます。特に、ホスティングサーバから遠く離れた場所にいるユーザーには効果的です。レイテンシベースの CNAME 解決は、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)プロバイダーやその他の大規模なホスティングプロバイダーがサービスのパフォーマンスを向上させるために一般的に使用します。

CNAME とユーザーエクスペリエンス

CNAME レコードの使用により、機能の向上、ブランディングの強化、SEO の促進が可能となり、ドメインにメリットがあることは間違いありません。CNAME は、ランディングページ用のカスタムドメインの設定や、ウェブアプリケーション用のサブドメインの作成、管理の改善のためのドメイン名の集約など、目標達成に役立つ多用途のツールです。CNAME の能力を活用することにより、オンラインプレゼンスを合理化し、可視性を向上し、訪問者に理想的なユーザーエクスペリエンスを提供できます。

デジサート DNS で DNS プランをカスタマイズして貴社に最適なものにする方法について、デジサートの専門家チームにご相談ください。

UP NEXT
DNS Trust Manager

DNS フェイルオーバー - 2023 年の標準的慣行

初出 DNSMadeEasy.com

5 Min