Device trust 11-15-2024

IIoT デバイスのライフサイクルを保護する 4 つのステップ

Alex Deo
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産業用 IoT(IIoT)は、スマートセンサーやネットワーク機器を幅広く網羅しており、データと分析を通じてメーカー各社は効率を改善し、信頼性を高めることができます。

しかし、設計や開発から製造、導入に至るまで、デバイスのライフサイクルの各段階には、それぞれ固有のセキュリティ上の課題があります。そうした課題を放置していると、脆弱性が露呈し、深刻な侵害につながりかねません。

IIoT デバイスが重要な産業プロセスに統合される度合いが高くなるほど、サイバー攻撃の標的になる可能性も上がります。包括的なセキュリティ対策をとらない限り、脆弱なデバイスがたった 1 つあるだけでネットワーク全体を危険にさらす恐れがあるのです。

IIoT デバイスを首尾一貫して保護するための 4 つの重要なステップを確認しておきましょう。

the Four steps of IIoT Device Security Compliance

1. 設計: セキュリティをゼロから構築する

IIoT デバイスのセキュリティ対策は、まず設計の段階から始まります。脅威に対する保護を最初からデバイスに施すには、開発プロセスの早い段階で以下のようなセキュリティ機能を組み込む必要があります。

2. 開発: セキュアなソフトウェア基盤の構築

ソフトウェア開発手法が適切であれば、デバイスの導入後に攻撃者に悪用される可能性のある IIoT の脆弱性を防ぎやすくなります。

  • ソフトウェアの脆弱性スキャン: ソフトウェア開発のライフサイクル中に脆弱性をスキャンする自動ツールを統合して、製品に欠陥が入り込む可能性を低減します。
  • 検証済みのソフトウェア署名: ソフトウェアの完全性と信頼性を検証するコード署名プロセスを導入し、デバイス上で実行されるコードのみが検証済みであることを保証します。
  • 安全なコーディング手法: 安全なコーディング標準を採用して、脆弱性の発生を最小限に抑え、厳格なテストを実施して問題を早期に検出、修正します。

3. ビルド: セキュリティを念頭に置いた製造

ビルド段階では、デバイスを物理的に製造します。デバイスの改ざんや偽造を防ぐために、この段階でセキュリティ対策を行うことは必須です。

4. 導入: 現場でのデバイスの設定と保護

導入の段階では、デバイスをネットワークに接続するだけでなく、デバイスの安全な設定と継続的な監視も確実に実行する必要があります。

  • ゼロタッチプロビジョニング: 手動による介入を必要とせずにデバイスを安全にネットワークに接続する自動プロビジョニングプロセスで、デバイスの導入を簡素化します。
  • セキュアなソフトウェアアップデート: ファームウェアとソフトウェアを定期的に更新し、脆弱性を修正して、新しいセキュリティ機能を追加することで、デバイスの完全性を保ちます。
  • 継続的な脅威の監視: デバイスの動作をリアルタイムで把握できる監視システムを導入し、発生した脅威を迅速に特定して緩和します。

IIoT セキュリティに継続的に取り組む

ここまでで、IIoT デバイスのライフサイクルセキュリティに対する包括的なアプローチが重要な理由がおわかりいただけたでしょう。設計から導入までにセキュリティを組み込むと、コンプライアンスを維持しながら組織に及ぶリスクを大幅に軽減しつつ、産業オペレーションのレジリエンスも確保できます。

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