DigiCertが、現実の問題を解決するために、デジタルトラストの確立、管理、拡大をどのように支援しているかをご覧ください。
世界のIT・情報セキュリティリーダーたちが、デジタル技術の信頼性を欠いたセキュリティはセキュリティではないと考えている理由とは?
2024 年、Google、Mozilla、Apple の 3 社は、2024 年 11 月以降に Entrust ルートで発行される TLS 証明書のサポートを終了しました。ところが、Apple はさらに先の行動に踏み切り、タイムスタンプ、S/MIME、認証マーク証明書(VMC)にまでサポート終了を拡大しました。VMC はマーク証明書の一種で、サポートされている受信トレイでメールの横に認証済みのロゴを表示します。これは、BIMI(Brand Indicators for Message Identification)イニシアチブの一環です。
Entrust のパブリック証明書事業は、のちに Sectigo によって買収されました。しかし、Sectigo は VMC のようなマーク証明書を販売していません。自社のブランドが消費者の信頼を重視しているなら、このギャップは注意深く見守る必要があります。
VMC は、2020 年に Gmail が BIMI パイロットを開始して以来、受信トレイでブランドが視覚的に各社のアイデンティティを検証する役に立ってきました。このようなマーク証明書は、二重の目的を果たしています。ユーザーをフィッシング攻撃から保護することと、ビジネスコミュニケーションの正当性を補強することです。
では、Apple のような大手企業が E メールドメインから VMC の信頼を削除すると、どんなことが起こるでしょうか。
毎日毎日、何十億ものスパムメールが送信されており、しかもその成功率は非常に高くなっています。2024 年に発生したデータ侵害の 4 分の 3 近くは、悪意のない人が有害なリンクをクリックしたことに原因がありました。
フィッシングメールに高度な技術は必要なく、信憑性さえあれば十分だからです。メールの送信元が、信頼できるブランドであるように見えると、人はガードを緩めてしまいます。サイバー犯罪者はそういう心理をよく知っているのです。
ここで、本物と偽物を区別する役割を果たすのが、認証プロトコルです。セキュリティが特に厳重な企業は、次のような多層防御を駆使しています。
とはいっても、ポリシーの変更、設定ミス、証明書の有効期限切れなどによって信頼指標が失われると、攻撃者は容赦なくその機会を利用してきます。受信者にとってメールの正当性が不確実なほど、詐欺メールは紛れ込みやすくなります。
これは単なる IT の問題ではなく、ブランドの問題です。企業がメールセキュリティを管理しなければ、代わりにサイバー犯罪者が管理することになります。
放置すると、フィッシングや偽装、メール詐欺などの脅威は際限なく蔓延します。企業が証明書に依存しているのは、暗号化のためだけではなく、信頼性のためでもあります。信頼が損なわれると、その影響はコンプライアンスの要件すべてに波及します。
Entrust に関するニュースが絶えない状況を見れば、組織の証明書管理へのアプローチを見直す必要性を改めて考えさせられるはずです。確固たる戦略をまだ立てていない場合は、DigiCert Trust Lifecycle Manager などのソリューションを利用することによって、どんな変化にも対応できる暗号の俊敏性を実現できます。
ただし、Apple のサポート終了によって Entrust が発行する証明書がリスクにさらされる反面、証明書関連のニュースすべてが悪いわけではありません。メールの受信トレイにロゴを表示する機能は、商標登録が不要になりました。デジサートのマーク証明書を使用すると、先使用権で保護されたロゴを認証済みメッセージとあわせて表示できるため、ブランド保護とメール通信の保護を強化できます。
現在の証明書は長期的な信頼を築く基盤になっていますか? お問い合わせいただければ、デジタルトラストの環境がどのように変化しても、デジサートのソリューションがセキュリティ、コンプライアンス、ブランドの完全性を維持する理由をご説明いたします。
2024 年 11 月 15 日以降に Entrust ルートで発行された認証マーク証明書(VMC)を使用している場合、対応している受信トレイにロゴが表示されなくなります。そのため、メールのエンゲージメントが低下し、フィッシング攻撃と正規のメールとを区別するのが困難になる可能性があります。デジサートのマーク証明書に切り替えれば、主要なプラットフォームでの信頼を維持できます。
Entrust が発行した S/MIME、VMC、またはタイムスタンプ証明書を使用している場合は、その有効性と、信頼されていないルートに依存していないかどうかを確認してください。DigiCert Trust Lifecycle Manager などのソリューションでプロアクティブな証明書管理を心がければ、セキュリティとコンプライアンスを中断せずに済みます。
認証マーク証明書(VMC)は、BIMI(Brand Indicators for Message Identification)標準に準拠した特定タイプのマーク証明書です。対応しているメール受信トレイに検証済みのロゴを表示できます。VMC を取得するには、ロゴが登録商標でなければならず、ドメインには DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)を適用する必要があります。
コモンマーク証明書(CMC)は、同様の機能がありますが、登録商標が必要ありません。デジサートのマーク証明書を使用すると、組織は先使用権によって保護された任意のロゴを表示できるため、BIMI のメリットを簡単に活用でき、メールの信頼性が向上します。
頻繁なポリシー変更や脅威の進化に対応するには、デジタルトラストの変化に速やかに適応できる「暗号化の俊敏性」が企業には必要です。暗号化の俊敏性によるプロアクティブなアプローチには、以下のような要素があります。
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